担当:杉本 Y様からは大量の書籍と和家具をお引き取りしました。書籍は古書市場で価値のあるものとそうでないものを当社で仕分けし、専門書のうち学術的価値が認められるものは古書ルートに、それ以外は古紙リサイクルとして製紙工場へ送ります。リサイクルされる紙は1冊あたり数十円分の資源価値があると言われ、燃やすのではなく循環させることを基本姿勢としています。
桐の和箪笥は無垢材で作られており、リユース市場で需要があります。今回お預かりした和箪笥は引き出しの動きもスムーズで、当社の提携リサイクルショップを経由して、古い家具を探していらっしゃるお客様の元へお届けする予定です。「父の使っていた家具がまた誰かに使われる」というのは、遺品整理ならではの嬉しい流れです。
遺品整理は気持ちの整理と並行して進めるため、お客様のペースを大切にしています。当日いきなりすべてを片付けるのではなく、事前にゆっくり仕分けする時間を取っていただいたり、思い出の品だけを別の箱にまとめてお手元に残していただいたりと、ご要望に応じて柔軟に対応しています。
紐で十字に縛った書籍は、一束でおよそ8キロから10キロになります。見た目以上に重く、階段では抱えたまま足元が見えなくなるのが最も危ない場面ですので、運ぶ人と踊り場で受け取る人に分かれて下ろしました。Y様が事前にきれいに束ねてくださっていたため、当日はそのまま積み込むだけで済み、作業時間を大きく短縮できています。
桐は柔らかい木材で、角がぶつかると簡単にへこみます。和箪笥は引き出しをすべて抜いて本体を軽くしたうえで、毛布を巻いてから搬出しました。抜いた引き出しは重ねて紐でまとめ、運搬中に滑り出さないようにしています。リユースに回す家具ほど、運び方ひとつで次に使う方の印象が変わりますので、この工程は省きません。書類やファイル、木製のごみ箱や小型のワゴンといった細かい品も同じ日にまとめてお引き取りし、和室を一度で空にしています。
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